2009/3/??
3月に書いたものをそのままにしていると、いつのまにか5月になっていました、、、
国立公園の話も近日中にアップできればと思います。

この地を1年で去るのは惜しい気持ちですが、 日本のほうが、仕事がやりやすい部分はあると思っています。 毎日日本よりもいいベイエリアのFMを聴きながら、青すぎる空のもと、 大学へ通えるのも最後かと思うと、若干ですがさみしい気持ちにもなりました。 自身の研究に集中したい場合は、こちら(わりと静かな環境)のほうが良いかと。 スタンフォードの裏にある280(freeway)と海岸沿いの1号の景色が 強く印象に残っています(Windowsの背景に、草原バージョンがあると思いますが、 それよりも、スタンフォードの裏の景色のほうが確実にいいです!時期は春)。 特にスタンフォードのdish(巨大アンテナ)が 建てられている裏山を280から眺める景色は目に焼きついています。 放牧されている無数の牛たちがのんびりしているのもいい眺めでした。 北海道のニセコ級の景色が大学のすぐそばに あるというのは素晴らしい環境だと思います。 アメリカにきて1年以上たちますが、簡単に英語は上達しません。 やはりどこにいっても独学が必要かと。先日TOEIC公式問題集を使って、自分で受けてみましたが、 2回とも85-86%正解でした。9割くらいは とれるようになりたいものです。また、Listeningは確実に伸びているはずだと感じているのですが、 TOEICでも聞き取れない個所がいくつかあります。基本的に様々な国の方と話をするのが 好きなので、帰国後もこれまで通っていたところへ行くつもりです 。ところで、2008年度は自身よりも社会情勢(ほとんど車の話ですが、、、)のほうで 大きな動きがあったため、この機会に振り返っておこうと思いました。


研究生活
まず初めに、今回の貴重な留学の機会を与えていただいたJSPS(日本学術振興会)には感謝です。 大変ありがとうございました。 勉強だけでなく、様々なことを実感する(自身の肌で感じる)ことができたと思います。 空間的に完全に別の場所(簡単にもどれない場所)に自分の身を置くことは、 あることに集中するという意味ではよいかもしれないと思いました。 あと、ベイエリアの気候は最高でした。この気候の良さが、シリコンバレー に人が集まる1つの理由かもしれません。

勉強のほうは、当初の予定どおり、GPSのマルチパス誤差低減や誤差数cmのナビゲーションを可能にする RTK関連の勉強をしてきました。結局マルチパス誤差低減関連そのものでは、成果は出せておりませんが、 近いうちに形に残る論文を書ければと思っています。その土台を勉強することは できたと思います。 GPS/GNSS関連ではスタンフォード以外にも良い大学はあったのですが (ただ、決して多くはないと思います)、 研究、教育、生活等総合的にみてスタンフォードに決めました。 研究は自分で進める部分がほとんどですが、関連機材があるのと、世界中の研究者と話す機会もあり 良い選択だったと思います。毎週行われるセミナーには、研究室内のメンバーだけでなく、 けっこういろんなところからやってくる訪問者によるプレゼンがあり、大変刺激になります。 スタンフォード周辺は基本的に田舎と都市の中間で勉強などに集中するにはとても よい環境だと思います。1日の仕事時間はたいして多くないですが、 土日関係なく研究室に通っていました。これまで続けてきた陸上も 封印しています。大学の競技場で走ったのは2、3回です。サンフランシスコのダウンタウンに行ったのも 訪問者があるときくらいで数えるほどです。

当初、私の所属する学部(航空宇宙)のほうから個室をあてられていたようですが、私は学生さんや 同僚と話をしたかったので、学生の勉強している部屋で勉強していました。来た頃のランチでは、 ほとんど会話についていけず大変でしたが、最近はだいぶましになったと思います。 教授と話をするときは、いまでも緊張しますが、同僚や学生さんと話をするときは あまり緊張しなくなりました。少しは自信がついてきたのかもしれません。 学生といっても全員博士後期課程なので、年齢もそれほど違いはありません。 さすがに毎日研究のみでは厳しいものもあるので、たまに休みを利用してベイエリア周辺や アメリカ国内に小旅行してました。 研究室の学生さんにもいろいろ大変お世話になっており、感謝です。また、このあたりの 1つのCommunityに大変お世話になっており、そちらでもアメリカの実際の生活をざっくばらんにいろいろ聞けて 非常によい経験になりました。結局、研究室の学生や、教員、研究員、コミュニティー の方々、セミナー、さらには普段の生活で会う人々との会話が、良い刺激になっているということだと思います。 ここにはすべて書くことはできませんが、 人を介して伝わる情報のほうが現実味があるということもあります。自分の五感で感じないと わからない部分があると思います。実際にこちらにきてからの知り合いの知り合いが 銃で撃たれて亡くなるという事件もあり、やはりシリコンバレーといえども 治安に関しては気をつける必要があると思います。もちろん場所によりますので、 そういう場所に行かなければとても安全です。 忘れるところでしたが、スタンフォードは留学生に対して 英語等のサポートは非常にこまやかで、ESLのクラスやTutorをつけてくれます。 私はESL以外にもTutorの方2人にお世話になっており、その方々は2人とも60歳以上の ボランテイアの方なのですが、 アメリカに長年にわたり住んできただけあって話をするのが毎回楽しみであります。 私は、英語を上達させるというよりも、アメリカの地元の話が聞きたくて 参加していたように思います。

スタンフォード大学のレベルとかは、私自身がたいしたことがないので わからないのですが、こちらに来ている日本人の研究者に聞くとやはりそれなりに高いようです。 学生さんもやるときはやるという感じで、実際に話をしていてもできるだろうなと思う学生さんがいます。 あと、プレゼンとかは訓練されているのかとてもうまいです。スタンフォードは突出している分野もありますが、 まんべんなくどの分野もアメリカでトップレベルということで有名のようです。たしかに いろんな研究者がいる印象があります。日本からの研究者はVisitingが多く、学部や大学院にいる 日本人学生はけっこう少ないような気がします。やはり中国、インド、韓国が多いのでしょうか。 私は学内の雰囲気も気に入っていて、ランチのときや本を買いにいくとき、ポストに行く時など、 歩くだけでもよい場所だと思います。広いだけでなく、建物に一貫性があるというか、 フーバータワーとかも実際それほど高くはないけど、学内のいろんな場所から ちらっとみえるように設計されているのではと思います。スペイン風と聞いたことがあります。 メインクワッドという学部生が授業を受ける学内の中心付近には、立派な教会もあり、 一度パイプオルガンの練習音を聞いたことがあるのですが、かなりよかったです。 勉強環境以外にも、テニスコートやゴルフコースがすぐ近くにあり、いつでもできるようになってます。 私も少し使わせてもらいました。運動もさかんなようで、すべてのスポーツの環境が整っているように 見えます。私は陸上をやってましたので、競技場も何回か見に行きましたが、小さいですが、これで十分という感じです。 試合もたまにやっていましたが、観客と選手が非常に近くなかなかよいと思います。 去年のオリンピックにも大学の学生さんがいろんな種目にでていたことからも、 研究だけでなく、スポーツも広範囲にわたって力をいれていることがわかりました。 研究費用をどのくらいとってきているのかも、航空宇宙の秘書さんに少し聞いたことがあるのですが、 やはりすさまじいものがありました。バークレーやUCLA等と違い、私立のため、基本的に教授は サラリーを含め、大部分を自分で 集める必要があるようです。

こちらにきてからの成果
国際学会発表 2件
国内学会発表 1件
査読論文 1件
特許出願 1件


ガソリン代
こちらにきてまず日本より安いとは思いましたが、原油価格の高騰とともに このシリコンバレーあたりも価格が一気に上昇しました。 ハイオク(といってもオクタン価は日本より低いかもしれません) でいくと自宅前のガススタンド(76)で2月頃1リットル110円くらいだったのが、5月、6月、7月と 上昇し、だいたい130-140円くらいまでいきました。その後、夏以降は下降の一途をたどり、 12月頃には50円くらいまできました。3月時点で50円台です。全米全体で5年ほど前の水準まで下がったようです。しかし、 1リットル50円切ってくると、ミネラルWATERと変わらないので変な感じではあります、、、 アメリカは日々報道される原油価格にけっこう比例しているように見えますが、日本は アメリカよりも1-2か月遅れて反応しているように思いました。 (上の値段はだいたい1ドル100円程度として)


インテグラタイプRとVWのゴルフGTI
日本でインテR(DC5,1180kg)に乗っているため、アメリカでもきびきび動く車を 探していました。入国して1週間後にはすでにGTI(2ドアハッチ,1390kg?)に決めていましたが、これは 事前にネットで調べることができたおかげですね。KBBというサイトに非常に丁寧な中古車の 案内があります。これは助かりました。おおよその相場もわかりますので。 できればFRに乗りたいというのもあったのですが、結局FFのVWのGTI。2006年10月に 前オーナーが購入しており、私は2008年2月に23000マイルで引き継いだわけです(結局 ヨセミテへ1年で3回行ったり、スキーも行ったため、売却時は36000マイルでした 。約2万kmちょいのりました)。 全般的に、アメリカは日本よりもドイツ車がかなり安く、なぜ日本はあんなに高いのか いまでもわかりません。日本仕様への変更にお金がかかるのか、税金か、為替なのか、、、 例えば、VWのGTIの場合、新車で日本なら350万以上ですが、アメリカは1ドル100円程度として 250万くらいです。これがほとんどのドイツ車にあてはまる感じでしょうか。 しかし、日本車はというと、日本とかわらないので、アメリカではけっこう評価が 高いということだと思います。日本では高級車というとやはりドイツ車ですが、、、

VWのGTIを1年以上長期で乗ることによって、ヨーロッパと日本車の違いが少しわかった気がします。 どちらも300万前後で買えるスポーツタイプの車(ホットクーペとホットハッチ) ということで比較もしやすかったです。 結論からいうと、トータルバランスではドイツ車もいいということでした。 GTIのみしかわかりませんが、エンジン、足回り、燃費、フィーリング どれをとってもFF最速といわれているインテRと大きな差がありません。日本では2LクラスのNAでインテRに デザインでは勝てても(笑)、走りの本質で勝負できる車はあまりないような 気がします。しかしVWのGTIは真っ向勝負はしていないのですが、かなりいい味を だしています。まずターボをパワーを出すために使うというよりは、 乗りやすくするために使っていると感じることができる点。しかもレッドゾーンの6500までリニアにまわり、 そのまま7000までいってしまいます。日本の一般的な車は必ずレッドのかなり手前で???になりますが、 よくできているなと思います。もちろん2速でもそこまでまわすと100kmいってしまうのでめったにまわさないですが。 2Lで200馬力なのでターボは必要ない気がしますが、トルクによる低回転の運転のしやすさは、インテRも向上したとはいえ、 かなり良いものがあります。また、車重がインテRよりも200kg程度重いにも関わらず、燃費は 負けてない。片道10マイルの通勤でも11kmから12kmは当たりまえ(停止する信号5/10個くらいでSTOP10回以上)。 インテRもこのあたりの通勤状況ならそれぐらい余裕でいくと思いますが、まさか燃費で互角とは、、、 燃費はカタログ値よりも 実際に自分または運転のうまい方に聞かないとわからないと以前から思っています。運転の仕方(アクセルの踏み方)で かなり変わりますので。この前、プリウスの燃費は 東京のタクシーのおっちゃんに聞くと17-8kmと言ってました。タクシーはお客さんがいるので 多少運転が雑になりますが、私が運転してもおそらく、都内で18km前後で20kmはいかないでしょう。 インテRが都内で10kmから11kmなのでたしかにプリウスはいいですが、劇的な差はありません。 さすがにインテRのエンジンは2Lの市販車ではいまだに世界トップのような気がします。なお新型シビックRは さらに改良されて、いいものになっています(日本で試乗してよくわかりました、、、)。

次に足回りとシャシー。これはGTIのほうがトータルでは少しよいかもしれません。クイックさでは確実に インテRですが、GTIは高速道路を含む様々な状況で超安定しています。重量の関係もありますが、 私の直感ではリアが重たいというか安定しています。 もちろん破綻することはあると思いますが、例えば、高速を120kmくらいで 走っているときに両手を離せる感覚でしょうか(感覚の話です)。直進安定性もものすごいものがあります。 インテRもタイヤがポテンザということもあり十分安定してますが。 アメリカの道路状況は日本よりは悪いので、安全という点ではGTIで正解だったかもしれません。 ESPという横ずれ防止機能をOFFにしてワインディングを走るとたまにちょっとずれるときありますが、 その反応も自然で、いつアクセルを踏めばよいかの車の情報もよく伝わってきます。 次にフィーリングですが、これはどちらも違ったよさがあります。共通しているのは 剛性が両車ともそこそこ高く、ワインディングでもよれっともたつく雰囲気はまったくありません。 きっちり路面からの情報もステアリングに伝わりますし、 50kmから100kmくらいでは意のままに操れるという感じです。 おそらくインテRのほうがサーキットを意識して足を固めているはずなのですが、 GTIも同じように運転できるということは、足回りのノウハウかと思いました(部品も含めて)。これは、 下記の福井社長の話につながる部分かと思った次第です。 アメリカのワインディングは最高速が50kmから90kmくらいの場所があるので、きっちり確認できます。 大学の近くの道路には、カーブと高低差に合わせてきれいに作られている場所があります。 一般道の最高速だけみても、アメリカが自己責任の国だなと思うことがあります。日本ではよほどの 道でないかぎり、一般道最高速は50kmですね、、、

最後に、この2台を比較する場合、NAでアクセル調整したいか(高回転か)、アクセル調整はそこそこに 気楽にかつちょっと速いペースで走りたいかの差だと思いました。 どちらも普通の車ではわからない運転のおもしろさが あると思いました。ダイレクトに自身の動きを感じることのできる車だと思います。 GTIのミッションのことを書くのを忘れましたが、DSG(ツインクラッチ、最近GTRも採用したとか、、、) はかなりいいです。MTのフィーリングにはもちろん負けますが、世間の評価どおりいいです。 MTよりも早いのではと思わせる変速をしてくれます。Sモードで走ったときの最初の感動は いまでも覚えています。なにより高速領域からブレーキをきっちり踏んだ時に 勝手に回転数を合わせてぶんぶんエンジンが鳴ってます。たとえば、90kmくらいで 4速で走っていて、30km程度まで減速すると勝手に3速、2速とMTよりも素早く 回転数をあわせてくれます。知能を感じるといっても過言ではありません。 もちろんインテRのミッションもかなり良いですが。ブレーキは インテRのほうがちょっとよいかもしれませんが、GTIもATとは思えないフィーリングがあります。 あ、それと、限界域近くでの反応ですが、どちらの車種でもそれほど試していないためはっきりは わかりませんが、やはりインテRのほうがよく曲がると思います。おそらくGTIだともたつく ような速度領域でもインテRだとすぱっと曲がっていくと思います。やはりレースを意識した思想が流れている のかもしれませんね。GTIはドイツでもかなり人気のホットハッチなので、 そう考えるとインテRもすごい車だと思います。2月に一時帰国したときに、インテRを運転すると やはりエンジンの吹けあがり及び下がりが非常に軽いのと、曲がるときの 反応の良さは確実に上をいっているなと感じました。あと、カーブの限界スピード(というか安定感)が 違いますね、、、まあこれを比べるとGTIにはかわいそうですが、、、シビックRはさらに 上の次元にいっているので日本にもいい車は健在です。 いつのまにかGTIに慣れてしまっていたの かもしれません。案の定、アメリカにもどりGTIを運転すると、なんというか エンジンにがさつさを感じました。多少ターボが効いてるのもありますが、 これは下にも書いたポルシェにもあてはまることでした。試乗した ポルシェは2回ともNAでしたが、エンジンに関しては馬力を除いて、 レスポンスやフィーリングはインテRのほうがよいと思いました。 Frictionロスの違いなのか?私には全くわかりませんが。

GTIの追加ですが、スキーの帰り途中の標高400mくらいのところから0mまでの200㎞程度の 道程で燃費を正確に計測したところ、高速+一般道路で15.4kmまでいきました。 ただし、信号は少なく数回しか停止していません。普段の長距離では 13-14kmくらいです。ただ通勤で11-12は素晴らしいのではと思います。高速での燃費のコツは インテRもいっしょですが、80から100㎞くらいまでで走ることです。110、120とだしていくと あまりよくないですね。よって上記の13という数字は周囲の車に合わせて120くらいで走る場合です。 DC5のほうはまだ挑戦していませんが、前のDC2で最高18㎞くらいでしたので なんとか16㎞くらいいかないか頑張ってみます。もちろん周囲の車に迷惑がかからない程度に。


ポルシェ
ポルシェに関しては、日本でも一度先輩の車にごいっしょさせていただいたことが あるのですが、ハンドリングが非常に良さそうでした。スタンフォードの同じ研究室に ボクスターに乗っている学生さんがおり、何回か助手席に乗ったのですが、 走行距離が多く(10万㎞?)、ややへたれている感じはありましたが、動きがクイックでどっしりしていました。 1日だけ、サンフランシスコのレンタカーショップでボクスターS(2007モデル、AT、295馬力)を運転する機会があり、 300km程度ベイエリアを自分で走ることができました。ハンドリングが想像したとおりに 素晴らしく、特に山道等では圧巻でした。高速でも超安定しており、 安心して乗れる車でした。普通のカローラ等の乗用車が80kmくらいで 安心して乗れるとすると、上記のインテRやGTIが120kmくらい、 ボクスターSは160kmくらいでも安心できます。ブレーキは 初めてのられた方ならちょっとびっくりするかもしれませんが、 効いてないようで、実はものすごい安定したブレーキングだと思います。 日本では必要ないですが、ドイツのアウトバーンを200kmくらいで走っていて 思いっきり急ブレーキ(または事故回避のケース)をかけても安心な車は日本にはほとんどないと思いますが、 この車はまったく問題なさそうでした。姿勢制御のアシストももちろん入っているとおもいます。 なによりも、カーブの連続する コーナーを地面にはりつくようにまがっていました。MR?ということもあり とにかく車の中心にいる感覚が常にあり、フロントも軽いため、自由自在でした。 クイックだけでなく、さらにどのような姿勢でも安定しているため安心して運転できるなと感じました。 スキーでもポジションが重要だとよくスキーのうまい友人に言われましたが、 車もポジションは大事かもしれません。スキーでもポジションができていると 自分の行きたい方向にワンテンポおかずにいけますが、ポルシェもポジションの素性が良いため、自由に行きたい 方向へすぐにいける感じです。このあたりはFFのインテRが厳しい部分ではありますね(十分クイックですが、 さすがに左右に連続するカーブではポルシェのようにはいかないと思います)。 ポルシェの販売店の方(レースをやっていた方)によると、 ボクスターとケイマンの下のSのつかないモデルはS2000より遅いらしいですが、 ハンドリングはポルシェかもしれませんね。 ただ、エンジン自体は、馬力はあると思うのですが、インテRの高回転型に 慣れていると、ちょっとがさつな印象はありました。レンタカーということも ありますが、アクセルが重たいのはいいのですが、フィーリングも 重たいというのはどうかなと思った次第です。排気量だけの問題では なさそうな気がしました。


ベースボール
アメリカにきてからすでに5回程度観戦にいきました。 ベイエリアには、サンフランシスコジャイアンツとアスレチックの2球団があり、 アスレチックに行くことが多かったです。それはマリナーズと同じ組なので。 以前から、アメリカに出張できたときに、夜ということもあり、時間が合えば、 観戦に行っていたのですが、今回も全ての観戦でイチローは打ってくれました。 彼のいいところは、安打もそうですが、お客さんが見に行ったときに 必ず試合に出ているということもあると思います。それは、怪我をしない、 休まないということです。我々お客の立場からすると、やはり日本人を 目当てに行っている部分はあるので、試合に出てくれることが 一番大事ですね。 これでチャンスに打てるようになればもっといいですが、 なかなかそこまで完璧を求めるのは大変かもしれませんね。 (そのうちの1回は5打数5安打で相手球団からも拍手が上がってました、、、) 城島もがんばってましたね。あと松坂選手もちょうどアスレチックの シーズン初日にレッドソックスと試合をしたため、 観戦することができました。素晴らしい投球内容でした。 彼はなんというか、堂々としてますね。サンフランシスコジャイアンツの藪も中継ぎでがんばってました。 残念ながら、2009年度は?みたいですが。 WBCは1日だけでもロスまで足を運ぼうかと思ったのですが、 さすがに帰国真近で忙しいこともあり、テレビ観戦しました。 アメリカのテレビ解説者も日本の投手(バッターもですが)をよく褒めてましたね。 (本当は新幹線があれば絶対にアメリカ―日本選は日帰りで見に行って たと思います。チケットは買ってましたから。しかも間違えてアメリカ側を、、、) アメリカの主力メンバーが出ていないとはいえ、大リーグの中でも 良いほうの選手が出ていることは確実なので、明らかに日本と韓国を含むアジア の野球が追い付いてきたということでしょうか。たしか原監督もそんな ことをいっていたような、、、


アメリカ西海岸スキー
冬に入り、研究室の学生さんよりHeavenlyの無料チケットがあるので行かないかと誘われて、 二つ返事で行くことにしました(笑)。アメリカのスキー場がどんな感じなのか 知っておこうと。大学からちょっと遠いのが難点ですが(片道300km以上)、ほとんど学生さんが運転してくれたので ありがたいです。ガス代もかなり安いし、、、Heavenlyはまだ5つくらいのリフトしか Openしてませんでしたが、やはり標高高いだけあってかなりよいスキー場だと思いました。 北海道と比べても遜色ないかと。ただ、細かいところは日本のスキー場のほうが 行き届いているかも。なにより、スキー場からのレイクタホの眺めは圧巻。すばらしいの一言です。 標高にもどりますが、ベースでも2500m以上あってリフトの一番トップは軽く3000m超えてます! おかげさまで、心臓の心拍数が常時高かったです(笑)これは、いきなり運動していない人が 行った場合、気をつけたほうがいいかと。アメリカはなんでもそうですが、荘大な自然を提供するかわりに 自分のことは自分でやる国(ヨセミテでも感じました)。3000m付近で滑っていると、歩くだけでもハアハアいうときが あって、高地トレーニングをしているマラソンランナーはすごいなと思った次第です。 ただ、慣れてくるとややましになった気がします。ということで、今度は近場に 自分で行こうとチェックしていたところ、近場に発見。といっても250kmくらいありますが、、、 結局4回ほと行きましたが、カリフォルニアでも十分スキーを楽しむことはできることがわかりました。 近くのレンタルスキーも、中級者向けのわりと良い板で25ドルだったので、高くないですね。 ゴルフもそうですが、けっこうスポーツが日常生活に溶け込んでいる 印象はあります。スタンフォード構内にある、ゴルフの打ちっぱなしも数回利用させて もらいました。


アメリカ西海岸の鉄道?
これは、2008年の11月の大統領選挙の時に、カリフォルニア州の 条例選挙の1番目に上がっていた項目でした。一応選挙自体は 鉄道建設にOKでパスしていますが、予算がどうなるかですね。 上にも少し書きましたが、アメリカは過度に車と飛行機に交通手段を 頼っているため、燃料消費が莫大ですね。もちろん車でないとだめな 地域はありますが、たとえば、ベイエリア等では車が なくてもなんとかやっていけるレベルかと思います。 特に人口の多い、西海岸と東海岸で本格的に新幹線が 普及すれば、これまで車や飛行機を使用していた方が 新幹線を利用する可能性は非常に大きいです。航空会社は少しは 影響を受けるかもしれませんが、車がなくなるわけではないですし。 (結局駅から家までは車ですからね) (日本でも東京大阪福岡ラインで競争あるようですが、 所詮鉄道は空を飛べませんので、航空会社もそこまで競う必要があるのかと思います。 やはり国内航空路線もメイン都市のラインはかなり儲けているのかもしれませんね) 新たに鉄道関連でJOBの機会が増えることは間違いないでしょう。 例えば、サンフランとロス、サンディエゴ、ラスベガスあたりを 結べれば素晴らしいのではと。もちろん大きな荷物を運べないとか、 結局サンフランやロスの駅まで車が必要とか いろんな理由をつけるアメリカ人はいると思いますが、 まあ、あまり適切な理由にはなってないと感じています。 ベイエリアならすでに列車は発達していますし、駅の駐車場を 作ればいいだけの話です。レンタカーやカーシェアリングを使うのも ありです。まずは一歩踏み出そうというのが私の意見です。 鉄道自体の安全だけでなく、車内の安全を確保できればなお良いですね。 やはり犯罪が怖いという方もおられるかもしれませんので。 すでに、JR東海の社長はカリフォルニアへアピールに来られているようですが、 いいことだと思います。日本もヨーロッパも基本的に、成功していますし。 一度、鉄道と飛行機または車で、500km走った場合、どの程度効率が違うのか 確認したいですが、新幹線の広告によると車両や飛行機自体の製造に係る燃料を 除けば、圧倒的に新幹線ではないかと。 最近、オバマも鉄道の建設に力を入れる話をしたそうですが、今後に注目です。

オバマ
オバマのことは、去年の大統領選が近づくまで特に気にはしていなかったのですが、 マケインさんとの一騎打ちになり、アメリカの大統領ということでいろいろ影響のある 人物なので、彼の書いた本を一度読みました(The Audacity of Hope:合衆国再生)。 彼のスピーチは非常にわかりやすいことで有名ですが、この本を読んで の最初の印象は、こんな人物がアメリカにいたのかということでした。 また、全く新しいタイプの人物が現れたなと感じました。 どの国も良い部分と良くない部分を合わせもっていると私は思っているのですが、 アメリカに住んでみてやはりそうだなとは思っていました。その両面を きっちり凝視している人物だと思いました。彼の良い資質は、下手に敵を作らず味方にしていけるところかもしれません。 いろいろ書きたいことはありますが、私がここに書くよりも実際に彼の本やスピーチを読んだり聞いて判断するのが いいと思います。彼のスピーチライターは若く優秀だと言われていますが、 彼のこれまでの実際にやってきた行動から想像すると、 彼自身の意志が入っていることは間違いないと思います。 つい最近もプラハでの核廃絶に向けた演説がありました。思わず涙が出そうになりましたが、 素晴らしい内容でした。アメリカ自身も問題を抱えており、額面通りに 受け取れない部分もあるかもしれませんが、一歩踏み出す勇気は素晴らしい。 ロシアや中国としっかり協調しながら進めることができればほんとに素晴らしいことです。 核を使用した唯一の保有国としての道義的責任の話もありました。この話が どれだけ日本で被爆された方に届くのか私には想像はできませんが、 とても大事なことだと思います。最後のほうでプラハのビロード革命について言及している部分も、 場所がプラハということもあり、うまいですね。

アメリカ国立公園


研究室のメンバーたち


食事



HONDAのF1撤退
いや、これはびっくりしました。まさか今年はないだろうと思っていたのですが、 福井社長の話にもあったように秋以降の落ち込みが尋常ではないということですね。 これはすべての自動車メーカーもそうでしょう。最近のTOYOTAの来年3月期赤字の話も 衝撃でした。なにしろ、2007年度は2兆円を超す黒字だったようですので。ただ、TOYOTAは売上も20兆を超える ため、やはり車が売れないということは問題だということですね。800万台?でも利益をだせる ようにするとどこかに書いてありましたが、さすがに対応は早いですね。私の個人的な意見ですが、 アメリカで日本製のコンパクトで燃費のよい車が浸透していくなかで、ビッグ3がてがけていた 大きな車にTOYOTAが進出しているのは少し違和感がありました。レクサス等の高級セダンなら まだわかりますが。もちろん詳細はわかりませんが。なんというか、難しいですが、 ビッグ3も確実に厳しいことは数年前から言われていましたので。 例えば、カリフォルニアの道路を走るとプリウスの台数がすごいです。もちろんシビック、アコード、 カローラ、カムリもすごくて、見かけないことはありませんが。 私の通勤片道5マイルで近くに見かける台数をある日数えたところ、かるく10台以上でした。 こちらでも数か月待ちとか。問題はプリウスの利益がどのくらいでているかですが、高級車に比べると さすがにそれほど大きくないのかもしれません。 HONDAもインサイトの投入がもう少し早ければという感もします。

すでにエネルギーの話は一般の人でも意識するようになっており、福井社長の話にも 「経済危機、マーケットが冷え込んでいる、というだけでなく、我々の認識は、自動車産業が 新しい時代に入ってきた、と。1年くらい前からそうそう兆候かあったわけですが、 そういう時代の変わり目に経済危機が来た、と理解しています。したがって、 この経済危機をきちんといい形でくぐり抜け、切り抜けて生き抜いていく、 それだけでなくその間にしっかりした仕込みをして、新しい時代に適応した商品を 作ることが日所に重要だと認識しています。したがって、言われた批判はあるとしても、 それは3年後、5年後に再評価されるべきと思っています」とありました。さらに 「ホンダのモータースポーツに対する考え方は、大きな変化はないと思いますが、 撤退という言葉をあえて使ったのは、それほど現下の環境か、自動車産業が繁栄してきた 100年間から、大きく次の100年に向かう新しい時代に入ったのだという認識をしています。 したがって、今までF1に注いできた情熱、リソース、人材を新しい時代に振り向けるのだという 物凄い強い意思が今回の決定に入っているとご理解いただきたいと思います」とありました。 この文面を読んだとき、私も情熱、リソース、人材を 新しい時代に振り向けるという強い意思はとても大事だと思いました。 あと、福井社長のコメントで頭に残ったのが、F1の競争の場に若手を人材育成も兼ねて送りこむことで シャシーや空力に関するノウハウが確実に生かされる。これは上にもありますが、 F1への情熱を新しく注ぐべき分野に集中するという強い意思です。 私は日本の企業がどうのこうの言える立場でもなく、何もわからない素人ですが、一連の世界不況の中での HONDAやTOYOTAの対応は大企業でもスピード感があると思いました。トップや意思決定できる 立場にあるメンバーのスピード感は重要だと思います。

以上、F1に関するコメントはゼロですが(笑)、今年もF1は見ると思います。 2008年度もなんやかんやいいながら、トップドライバーの純粋な争いは、人間模様もあり おもしろいものがありました。唯一、エンジンであまり差が出ずに、シャシーと空力の要素が 大きすぎるのはどうですかね。 中嶋選手、トップドライバーの競争、現在テスト好調のTOYOTAがどこまでいくかも楽しみではあります。 HONDAを引き継ぐ形になったブラウンGPはテストが好調のようで、こちらも 応援したいと思います。バトンとバリチェロですし。佐藤選手が出れないのは 残念ですが、やはりF1関係者内では、きっちりとした評価がでているのかもしれませんね。 ヨーロッパメインのF1において、実力でシートを勝ち取るのはとても大変なことだと想像します。